ロジェ・グルニエ『書物の宮殿』 / 山本芳久『トマス・アクィナス』

曇。

ぼーっとしていて一日終ったな。いまはクールダウン(?)しないといけないのだ。

アメリカのハッカー文化からの流れだと思うのだけれど、「ネットは自由だ」という考え方があったわけだが、事実は次第にその逆になりつつあるようだ。国家によるネットの支配と、ネットによる人民の管理という流れになりつつある。この流れがこのまま続き、完成するなら、ついにある意味では人類は終った=人類の「家畜化」の完了ということになろう。そして、そこでも最先端を走っているのが中国というわけか。しかし、まさかこんな SF のようなことになるとは。いや、希望がないのかは、まだわかりませんけれどね。

夜、仕事。センター試験前の最後の日だった。


図書館から借りてきた、ロジェ・グルニエ『書物の宮殿』読了。宮下志朗訳。ロジェ・グルニエはベストセラーなどにはなったことがないが、日本では丁寧に訳され、読まれてきた作家だといえよう。訳者としては山田稔氏の存在などが気にかかる。まあしかし、残念ながら自分にぴったりと合った作家ではないようにも感じるね。本書は「書くこと」に関するエッセイ集とでもいうか、篤実で滋味豊かとでもいえそうな文章でゆったりと文学の楽しみを語っている、文学好きにはこたえられない本だともいえるかも知れない。さてどうも、自分は文学とは相思相愛でないというか、文学というのはよくわからないのだな。ふーんという感じで読み終えました。

書物の宮殿

書物の宮殿

 
山本芳久『トマス・アクィナス』読了。(AM03:11)
トマス・アクィナス――理性と神秘 (岩波新書)

トマス・アクィナス――理性と神秘 (岩波新書)