こともなし

晴。
何年ぶりかに昔よく見た悪夢を見る。ほとんど覚醒したときに非常に興味深いと思われたのでそのままたゆたっていたのだが、思ったとおり、いまの自分ならこれを解体するのはむずかしくはなかった。それなりにやってきたおかげだな。それにしても、自分の心なのにまったく意外なものが潜んでいるものだ。そういうものなのだな。

モーツァルトのピアノ協奏曲第十九番 K.459 で、演奏はエレーヌ・グリモーの弾き振り。美人だけれどパワー系のピアニストであるグリモーさんである。この人はどんな曲でもいつでも真面目に正面突破で、なかなか大変である。この演奏は自分には特に不満もなく、よろしかった。ただ、終楽章などはじつはもっと粋な曲だよね。正面突破を突き抜けて、軽みまで出てくるようになれば一流ピアニストだろう。

ラヴェルの「夜のガスパール」で、ピアノはグリゴリー・ソコロフ。1977 Live. すごい演奏で、You Tube を掘っているとこういうのがどんどん出てくるので驚く。しかし極めて複雑で理解するのがむずかしい曲だ。ドビュッシーラヴェルはあまり仲がよくなかったのであるが、この曲については何かドビュッシーは言っていないだろうか。是非ドビュッシーがどう言うか、聞いてみたい気がする。

ちょっとアクションゲームをやってみたのだが、操作が下手すぎる。たぶん幼稚園児に負けるレヴェル。かつてはそうではなかった筈なのだがなあ。でも、昔の単純なゲームだったのでおもしろくないこともなかった。いまの複雑なゲームなど不可能でありまする。