J・L・ボルヘス『アレフ』

曇。

モーツァルトの弦楽五重奏曲第四番 K.516。演奏はグリュミオー・トリオ+2ということらしい。安心して聴いていられる演奏だ。もちろん名曲。
(You Tube) Schumann - Symphonic Etudes (Rubinstein)
シューマンの交響的練習曲 op.13 で、ピアノはアルトゥール・ルービンシュタイン。さすがに見事な演奏だ。ルービンシュタインはまことに巨匠と呼ぶにふさわしい音楽家だったと思う。技術も表現力も最高のレヴェルだ。音が汚いのだけが残念だが。なお、最近ではまず弾かれることの多い死後出版の変奏は、ここでは省略されている。この方が引き締まった感じではあろう。久しぶりにシューマンを聴いたが、やはりすごい独創性だ。ロマンティックでドラマティック。この曲などは、ブラームスよりはワーグナーに繋がっていく感じさえする。

カルコス。計算用に使っていた手帳が一年でいっぱいになったので、新しいのを買ってくる。岩波文庫ボルヘスが新刊。okatake さんの文庫新刊も出ていました。
メタプログラミング Ruby』第二版を買ってきて読む。いまやカルコスの棚は Python の天下。Unity の入門書を覗いてみたが、ゲームを作る気にいまひとつなれない。まだ C# そのものの方がおもしろそうだが、僕はひねくれているので Windows は癪に障るのである。C# は言語としてはよさそうなので、Linux でも使えればいいのにって、使おうと思えば使えますけれどね。GUI のイベントドリブン・プログラミングも LinuxC# で実現できるのだろうか、ってまったく無意味だが。

J・L・ボルヘスアレフ』読了。たぶん既読の短編が多かった筈だが、覚えていないものだな。不思議な想像力の作家ボルヘスであるが、今回読んでみて何だかマンガみたいだなと思った。どうしてそう思ったのか、理由は自分にもわかりにくいが、つまりはその荒唐無稽な想像力によるものかも知れない。迷宮であり、反復であり、不死なのだ。永遠の世界を呼吸している。

アレフ (岩波文庫)

アレフ (岩波文庫)