羽田正『増補 モスクが語るイスラム史』/町田康『常識の路上』

休日(成人の日)。晴。
昼から県営プール。久しぶりでちょっとしんどかった。体がなまっているなあ。

羽田正『増補 モスクが語るイスラム史』読了。これはいい本。自分はモスクについて殆ど何も知らなかったので、啓蒙された。一口にモスクといっても、色いろあるのだなあ。本書を見てもわかるが、すぐれたモスクは建築として見てもすこぶる美しいものである。また、キリスト教の教会や、仏教のお寺、神道の神社などとはまたちがうということもわかった。ついでに歴史のお勉強にもなります。あまりない観点から歴史を見ている本なので、知識の確認・強化によさそう。しかしこれ、元本は中公新書らしいが、あの中公新書ですら初版のみだったのか。これを文庫化したちくまはえらいな。手軽に読めますし、勧められるのではないでしょうか。

図書館から借りてきた、町田康『常識の路上』読了。雑文集? 町田康の爆笑できる文章はもちろん大好きだが、ふざけつつも我々の愚かさ加減を剔抉する文章もすごい。マーチダさんは常にマジメにふざけているのだ。だから、ゲラゲラ笑うのだけれども、粛然ともするのである。何だか悲しい文章もあって、そういうのもよかった。まあ、笑わせてくれるので、理屈なんぞつけなくてもいいのですが。
常識の路上

常識の路上

町田康も読んでいてかなりしんどいのだよなあ。才能がある人の文章とか音楽とかはやはりキツい。