こともなし

元日。日曜日。晴。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

新年早々というか、昨晩は「どうしてこんなのが解けないのだ、再帰で簡単に解けるだろう」と思って明け方までコードを書き、結局玉砕という体たらくである。で、寝坊した。初夢は今夜の夢で、だから初夢ではないのだが、すごくおもしろい夢を見た。ドライブ感と透明感のある夢だった。はっきりとあざやかなカラーだったし。何だろうな、これは。
音楽を聴く。■モーツァルト:セレナーデ変ロ長調 K.361(ネヴィル・マリナー)。いわゆる「グラン・パルティータ」。

Mozart: Gran Partita

Mozart: Gran Partita

■バッハ:カンタータ第30番「喜べ、贖われし群よ」(カール・リヒター参照)。聴き応えがあった。フィッシャー=ディースカウの目立っていること。しかしこの人、決してきれいな声というのではないな。何だか覚醒させる声とでもいうのか。リヒターは「精神性」とかいわれる人であるが、現代楽器によるむしろロマンティックな、やわらかいバッハだろう。最近の古楽器による鋭角的な演奏とは対極的な、19世紀風のバッハである(たぶんいまでは誰も聴かない、カラヤンのバッハもそんな感じだ)。しかし、聴いているとそんなことはあまり気にならなくなってくるのだが。それにしても、語学ができないのは残念。何を歌っているのかわからない。

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第七番 op.59-1 で、演奏はベルチャ弦楽四重奏団。これはすばらしい演奏。ベートーヴェンはこうでなくっちゃ。生命力の根源に触れているのを感じる。

ドビュッシー前奏曲集第二巻を聴こうと思って検索したところ、発見した演奏。リヒテルのピアノなので、どうせ抜粋だろうと思っていたら、全曲の演奏なので驚いた。こんなライブ録音(1967/6/6)が残っていたのか。演奏を聴いてさらにびっくり。何というクオリティの高さ、しかも音質も悪くない。たぶんCDからの(違法)アップロードだろうが、CDがあるなら欲しいくらいだな。しかし、リヒテルがちょっと本気を出すと、こちらはマジしんどい感じで、聴いていてくたくたになりました。僕はドビュッシーはしっかりとわかっていないな。けれども前奏曲集第二巻、あらゆるピアノ曲(集)の中でももっとも美しいそれのひとつであることはまちがいない。超カッコいいしな。

家族で近所のお宮さんへ、歩いて初詣。去年今年は冬でもあまり寒くない。
町田康を読む。
早寝。