こともなし

晴。台風一過。
おもしろい夢を見る。ベルクソン書簡集を読んで寝たからかな。起きて雨戸をあける。


ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第一番 op.78 で、ヴァイオリンはアドルフ・ブッシュ、ピアノはルドルフ・ゼルキン。第一楽章冒頭が速い速い。速すぎる。カガン+リヒテルなど速すぎてさすがに聴けなかった。なんでこうなのかね。どう考えてもじっくりスローテンポで奏すべきパッセジだが。


ドビュッシーの「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」で、フルートはドリオット・アントニー・ドワイアー、ヴィオラは Burton Fine、ハープはアン・ホーブソン・パイロット。


バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第三番 BWV1005 で、演奏はナタン・ミルシテイン

二時間近くも昼寝。すごく気持ちがよかった。いま睡眠を必要としている。色いろ後始末で夕方に。

今回の選挙結果について取り立てて感想はないけれど、僕の愛読する(笑)朝日新聞の往生際の悪さには呆れた。今回の選挙結果は朝日新聞の敗北でもあろうに。国民の多数派は安倍政権を信任したのだ。事実を認めない者が向上することはあり得ない。それから不倫騒動のあった山尾志桜里氏が当選したのは、やはり有権者はよく見ているなあと思った。僕は山尾氏はたぶん不倫をしていたのだろうとは憶測するが、いずれにせよそんなことは国会議員として特にどうでもいいことだと思う。ただですら少ない優秀な政治家を失わずに済んで、まあよかったのではないか。

僕はテレビ朝日報道ステーション(=パヨク御用達)をたまに見るのだが、あの共同通信の解説者には時々ウンザリさせられる。エラそうなのはまだ我慢するが、政治経済のわかっていないこと夥しいまぬけな発言を聞いていると、精神の健康にあまりよろしくない。今日の枝野氏への質問でも、陳腐な紋切り型(例えば今回の選挙で覚えたらしい「排除の論理」とか)ばかりで閉口した。枝野氏は笑って対応していたが。偏向報道は応援しないでもないが、そんなに頭の悪いところを見せつけないで頂きたいものである。こちらのバカがさらに亢進するではないか。

僕は現時点での枝野氏はかなりおもしろいと思う。選挙期間中からネット民の底から湧き上がるような支持を自分もちょっと感じていたが、枝野氏にはそれは当然身に沁みて感じられたことであろう。枝野氏が、これまでともすれば永田町の論理に引きずられて、国民の方を向くことを忘れていたかもしれないと言っていたのは興味深い。そして、三分の二を超えた与党に対抗するのではなく、国民の方を向きたい、永田町の論理は重要だが、それですべては決まらないと言っていた。これはおもしろい。これが枝野氏の「初心」であろう。この「初心」を忘れずにいられるか、それがこれからの立憲民主党の役割を決定すると思う。

本当のところをいうと、枝野氏には是非リフレ政策を理解して頂きたいのだが…。正しい経済政策を取らねば、決して最終的な国民の支持は得られない。しかし、安倍首相も最初からリフレ政策を採用していたわけではなかった(それゆえ、第一次安倍内閣は失敗した)。枝野氏にできないとどうして言えようか。じっくり見ていきたいと思う。

しかしまあ、政治のことを語るとどうしてもエラそうになっちゃうな。

ベルクソン書簡集を読む。