ロバート・リデル『カヴァフィス 詩と生涯』

曇。
気持ちが悪かったのは一晩寝ておさまった。でも、まだ変な感じ。


バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第一番 BWV 1002 で、ヴァイオリンはナタン・ミルシテイン


ヘンデル組曲第九番ト短調で、ピアノはアナトリー・ヴェデルニコフ。何でこの動画、400回あまりしか再生されていないの? ヘンデルってマイナー?


ヤナーチェクの「霧の中で」で、ピアノはポール・クロスリー


スクリャービンのピアノ・ソナタ第十番 op.70 で、ピアノはアナトリー・ヴェデルニコフ。これが再生回数85回!


リゲティの「ピアノのための練習曲第一巻」で、ピアノはアナトリー・ヴェデルニコフ。これはすごい演奏だ。リゲティのこの曲集が書かれたのが1985年で、ヴェデルニコフの亡くなったのが93年だから、最晩年にバリバリの現代音楽を弾いていたことになる。それもこのレヴェルで。リゲティピアノ曲というとピエール=ローラン・エマールが定番だが、エマールってピアニストは現代曲以外弾けないというか、おもしろくないのだな。ヴェデルニコフはバッハもベートーヴェンも最高クラスの演奏ができる人で、それがこういうリゲティを聴かせるのだから感慨深い。これはお勧めせざるを得ない演奏ですね。これを聴かずして何を聴くのかというような。じっくり聴いて欲しいですね。

AlphaGo の最新バージョンは、ついに人間(プロ棋士)の情報を一切必要としなくなり、そして以前イ・セドルを破った旧バージョンをまったく寄せつけない強さだという。それは人間の作り上げてきた打ち手を一切知らないため、特に序盤が人間の理解を超えているらしい。驚くべきである。しかし、AI の進歩はまだ始まったばかりだ。これは断言できる。そして、これからどうなっていくのかは誰にも予想できない。

それにしても、日本人にも優秀なプログラマはたくさんいるが、世界的なレヴェルで見ると層が薄いように素人には見えてしまう。そして、日本の優秀なプログラマのゴールは、例えば Google で働くことだろう。確かに Google で働けるレヴェルのプログラマは日本人にも存在するが、もはや日本人が Google を作るのは不可能だ。いやまあ、素人なのでよく知りませんが。はてなの IT 関係のブログとか見ていて、何となくそんな印象を受けてしまう。言っておきますが僕はプログラマとしては幼稚園児レヴェルなので、あんまりマジメに取らないで下さいね。

これは断言していいと思うが、日本は「IT革命」に関しては「敗者」であったと結論づけるべきであろう。日本には世界的なレヴェルの IT企業は存在しない。NTTデータ? 富士通? なにそれという感じであろう。

雨。昼から産業文化センターで期日前投票。いまは期日前投票が簡単にできるようになったので、来ている人は多かった。投票先は小選挙区共産党候補、比例代表立憲民主党とした。パヨク(=イデオロギー教条主義者)としては、この選択しかあり得なかったですね(笑)。まあ、政権担当能力があるのは自民党しかないとか、共産党の言っていることは矛盾しているとか、そういう意見はわからないことはないが、安倍首相も小池氏も松井氏も、僕は顔がきらいなので(笑)入れる気がしなかった。まあ小選挙区は保守王国である岐阜では死に票になるのはいまから確実。しかし、国民が政治に陽に参加できるのが選挙しかないというのは、國分さんではないがつらい話である。だけれども、自分のまわりでも選挙に関心がないという声は結構聞こえてくるな。今度の選挙はまあ自民党の勝利ということになろうが、自民党若い人たちに救われたと思う。若い人たちは保守的というか、「別にいまのままでいいんじゃねーの」というスタンスが多いようだ。まあ、若い人たちが時代を作っていくのだから、仕方のないことであろう。って自分としてはね。
 
非常におもしろい。僕も前から思っているが、自衛隊が「軍法」をもつのは必須である。これは論を俟たない、当り前の話だ。そのためには憲法第76条の改正が必要なのか。ただし、

9条、特に2項は、そもそも欠陥条項です。第二次世界大戦終結して、国連が設立され、国連憲章が採択されて以来、自衛以外の戦力を持つこと、自衛以外で戦力を行使することは禁止されています。あの戦争以後、政治的な問題や外交上の問題を解決するために武力の行使はやってはならないことになっていて、それは全加盟国に“ほぼ”厳格に守られています。時々変なことをするのは決まってアメリカですが。

https://synodos.jp/politics/20618

というのは本当なのか。自分にはとてもそうとは思えないのだが、伊勢崎さんの言うことだからそうなのかも知れない。ということは、第二次世界大戦以降、戦争は世界のどこでも起きていなかったのだ(ベトナム戦争とか中東戦争とかフォークランド紛争というのは戦争ではないらしい)。驚いた。それからアメリカのした「変なこと」って何だろう。たぶん、戦争のことではないのだろうな。

いっておくけれど、僕は伊勢崎さんをリスペクトしていますよ。無意味なことをいう人ではありません。というか自分は素人で一般大衆にすぎないし。

図書館から借りてきた、ロバート・リデル『カヴァフィス 詩と生涯』読了。茂木政敏・中井久夫訳。

カヴァフィス 詩と生涯

カヴァフィス 詩と生涯

 
夜、仕事。何だかイヤな気分。仕事を終えたあとはいつもそんなだ。俺は教師に向いていないと思う。まああと少しのことだが。

俺は子供がキライだ。自分に子供がいないからだと思う。まあ甥っ子たちはキライではないのだが。やはり身内だからかな。

カヴァフィスの伝記を読んだので、せっかくだから中井久夫さんの訳された全訳詩集を再読し始める。