関川夏央『豪雨の前兆』

曇。
昨晩明け方まで起きていたので寝坊。

何だかずっとダラダラしていたな。コードのリファクタリングを色いろやる。コードが目に見えて読みやすくなるとうれしい。Ruby はいわゆる「TMTOWTDI(There's More Than One Way To Do It)」なので、リファクタリングのし甲斐がある。ただしいまの流行は、同じことをやるなら誰がやっても一緒というものだ。色いろやり方があると、どれを使ったらよいのか考えるのにエネルギーが要るというわけである。これもまたひとつの行き方だろう。ってとにかくそれが流行りなんですけどね。(PM04:01)

明日から一週間ほど雨が降りつづけるという予報なのだが。

夜、仕事。

図書館から借りてきた、関川夏央『豪雨の前兆』読了。本書はたぶん前にも目を通しているような気がするが、どうせいい加減な読み方なのだから一向に差し支えはない。あとがきに到達して知ったのだが、本書を出したとき著者はいまの自分とほぼ同い年であったようである。こうなると、著者お得意の自虐も迂闊に読んでおれない。いまの自分は当時の関川夏央に遠く及ばないからである。まあそんなことはいいので、驚くべきことがたくさん書いてある本だった。20年前、著者はいまの日本の現状の多くを見通していたかのようである。いまもというか、いまこそ通用する考察にはまったく驚いた。自分はいつも関川夏央を実力者と見做してきたが、今回もその認識を新たにしたところである。
 いや、と反論されるかもしれない、ここに見られるのはただのしょぼくれた中年の雑文書きに過ぎないのではないかと。しかし中年男性などというものは例外なくしょぼくれたものなのであるから、そんなことは問題にならない。じつは僕は本書の具体的な内容にここで触れたくないのである。どうせ、わかる人にしかわからないのだ。
 僕は常に変化してきたが、このところ否応無しに自分がまた変わりつつあるのを感じる。いままでの自分とはちがった知性の働かせ方を模索しているが、関川夏央はひとつの参考になる。虚無的なところから正確に語り続けるということ。虚無にどっぷりと浸かりながら、自嘲を繰り返しつつも知性を殺さないこと。これから自分に必要なのはそういうところである。うまくいくとは限らない、というか、うまくいく可能性は極めて低い。しかし、ここにも先達がいるという思いである。また関川夏央は読むにちがいない。

豪雨の前兆

豪雨の前兆

メーラーの「迷惑メール」のフォルダを見ていたら、「日本郵便追跡サービス」というところからメールが何通かきていた。日本郵便の「郵便追跡サービス」というのは実在するので一瞬それかとも思ったのだが、内容がどうもあやしい。

拝啓
配達員が注文番号( 85117867 )の商品を配達するため電話で連絡を差し上げたのですが、つながりませんでした。
従ってご注文の品はターミナルに返送されました。
ご注文登録時に入力していただいた電話番号に誤りがあったことが分かりました。
このメールに添付されている委託運送状を印刷して、最寄りの郵便局 ? 日本郵政取り扱い郵便局までお問い合わせください。
敬具

EMS(国際スピード郵便) ? 郵便局 ? 日本郵政

日本郵便が電話がつながらないのでメールで連絡など聞いたことがない。ははあ、やはりこれは迷惑メールにちがいないと思い、添付ファイルをダウンロードしてみた(よい子は絶対にマネをしてはいけません)。そもそも zip ファイルというのが怪しいし、解凍してみたら js ファイルだったので完全に迷惑メールだったことが判明した。おそらく Windows 向けのウィルスを自動ダウンロードして感染させるものだと思う。js ファイルの中身を Gist に上げておくので、興味のある方はどうぞ。
コンピュータ・ウィルスをダウンロード・感染させる(と思われる)js ファイル · GitHub
なお、ファイルのプロパティを見てみたところ Linux の実行パーミッションが可能になっていなかったので、Linux にはどうしようもない(パーミッションで許可されていても、OS 部分にアクセスするには管理者権限が必要なので、それからしてもどうしようもない)。やはり Windows 向けであろう。しかししょうもないことをする奴の数が減らないな。(AM01:24)