ピーター・L・バーガー『社会学への招待』


よく寝た。10時間くらい寝たのではないか。


モーツァルトのピアノ・ソナタ第三番 K.281 で、ピアノはクリスティアン・ツィマーマン。僕はツィマーマンのモーツァルト、好きだな。これが好きっていう人、見かけたことがないのだけれど。Wikipedia を見て知ったのだが、ツィマーマンって親日家なのだね。東京に自宅ももっているらしい。


ブラームスのピアノ協奏曲第一番 op.15 で、ピアノはユジャ・ワン、指揮はヴァレリーゲルギエフ。うーん、何といったらいいか。確かにこれはブラームスでないことはない。感動したかといえば感動した。さすがにこれほど弾けるピアニストは少なかろう。その意味で、自分はこの演奏を肯定する。しかし、いやしかしというのも何なのだが、これでいいのだろうか。確かに課題は見事にクリアされ、新鮮さにも欠けていない。でも、たぶんユジャ・ワンはこの曲をとても愛している、というわけではないような気がする。いったい何のために弾いたのだろう。いずれにせよ、人気音楽家の共演であり、10日間に 3万pv というのは、クラシックの動画ではあまりない聴かれ方である。確かに聴かざるを得ない組み合わせだからな。ちなみに、アンコールのプロコフィエフも、それからモーツァルトの「トルコ行進曲」の奇抜なアレンジも、これらはおもしろいとしか言いようがなかった。やはりユジャ・ワンは聴かないわけにはいかない、それは確かにそうである。


ハイドンのピアノ・ソナタ Hob.XVI-34 で、ピアノはアナトリー・ヴェデルニコフ。これぞハードエッジ、ハードボイルドではないかね? シビレルね。


ドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」組曲で、指揮はクラウディオ・アバド、オケはルツェルン祝祭管弦楽団。これはすばらしい。CD化レヴェルの名演。アバドってこんなに凄い指揮者だったのか。もちろん大指揮者であることは誰でも知っているが、自分はこれほどまでとは思っていなかった。この演奏ではオケの集中力がすばらしく、すべての音が生きている。息を詰めて、一音たりとも聞き逃せない感じ。もちろんアバドらしく知的なアプローチなのだが、ふるえるようなカリスマ性すら感じる。晩年のアバドはもっと聴かないといけないなと思わされた。カッコよかったです。


「フォードの円」というのを描いてみました(参照)。

ピーター・L・バーガー『社会学への招待』読了。

社会学への招待 (ちくま学芸文庫)

社会学への招待 (ちくま学芸文庫)