日曜日。曇。
昨晩は Yahoo!知恵袋の数学の問題に回答などしているうちに深夜になったのだが、そこで寝ようと思ったところで部屋のベッドの下に大きなムカデが入っていくのに気づいてしまった。直ちに退治しようとしたのだが、すぐに姿が見えなくなってしまって lost。仕方がないので、いつもはお客さんが使ったりする仏壇のある部屋で眠る羽目になる。すぐには寝付けなかったし、何だかんだで眠い。しかし困ったな。どうしましょうね。
昼から仕事。
ユークリッド空間であるということ。について - 高校数学範囲での質問です... - Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋の回答というのはこれである。リンクしておいてこういうのも何であるが、誤解されそうなので見ない方がいいです。見る方はこの世のすべての希望を捨て去ってからにして下さい(ウソ)。
#
図書館から借りてきた、又吉直樹『火花』読了。母から廻してもらった本。いわずと知れたベストセラーである。これは他人の言葉であるが、確かに古典的才能であろう。またこれも他人の言葉であるが、じつに「文学」らしい「文学」で、あるいは「文学」らしすぎるくらいである。スパークスの最後の漫才には泣かされそうになった。ラストも悪くない。芸人の世界は、ここまできびしいものかと思わされたくらいである。ただ、ひねくれ者としてはいっておくべきであるが、本書は「文学」としてすべて理解できると思う。わけのわからなさみたいなものはない。無能者の自分がいうのはまちがっているかもしれないが、ここにはそこそこの才能しか感じられないのだ。これは、本書がつまらなかったという意味ではなく、むしろこれはかなりいいものだと思う。ただ、著者は文学者として生まれてきたのではないとも思う。これからもおもしろい、感動的な小説が書けるかも知れないが、それだけのことかも知れない。しかし、本当は「それだけのこと」すら、殆どの者は得ることはできないわけだが。とにかく、一読の価値のある小説です。
- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (156件) を見る
小説家は三作目が大事だといったのは誰だったか。蓮實重彦だったか。一作目は才能で書ける。二作目は、一作目の応用で書ける。問題は、三作目なのだと。テキトーなうろ覚えでちがったかも知れないが、とにかく三作目が重要だというのは真実だ。ちょっと古い小説家でいえば、村上龍の三作目は『コインロッカー・ベイビーズ』であり、村上春樹の三作目は『羊をめぐる冒険』である。おわかりか? 最近では、その三作目を書いた小説家を自分は知らない。たぶん、自分が知らないだけかも知れない。
ああそうだ、『パンク侍、斬られて候』は三作目に相当すると見做してよいだろうな。いまはすごい小説家になられたね。