ジャン・ジュネ『薔薇の奇跡』

日曜日。晴。暖かい。
昼から米屋。肉屋。

ドラッグストアまで散歩。
ジャン・ジュネ『薔薇の奇跡』読了。

薔薇の奇跡 (光文社古典新訳文庫)

薔薇の奇跡 (光文社古典新訳文庫)


NHK大河ドラマ真田丸」完結。一年間楽しませてもらいました。最後は陰惨な場面にはならなかったので、まずはホッとした。全体としては、意外に新しい研究に忠実らしかったので、なかなか説得力のあるドラマになっていた。特に信繁が秀吉の馬廻衆であったというのは、最近わかった事実らしい。ここがこれまでの信繁像といちばんちがっていたところだと思う。あと、超人的な武将像ではなく、どの登場人物も人間的な弱点をもっているように描いてあったのもおもしろかった。納得しにくかったのは、信繁の最初の妻であるお梅を殺したことくらい。あれは、ドラマの展開上やむを得ずという感じだったが、あまりいい気がしなかった。役者たちも皆すばらしかったと思う。ひとり挙げるなら小日向文世の秀吉だろうか。意外なキャスティングだったが、これ以外の秀吉が考えられなくなるほど説得力のある演技だった。そしてやはり三谷幸喜、僕はそれほど好きではないのだけれど、力がありますね。さてもああ、終わっちゃったなあという感じです。

mathnb さんが色いろ書き込んで下さっていて、このところあまり数学脳ではないので(ジュネなんか読んでいるとなかなか数学ができない)応答できていませんが、読んでいますよ。資料も床に積んであるのだが、そのままになっているところです。双対曲線ってのは多様体の接空間と関係があるのですか。へえという感じですね(よくわかっていない。笑)。そのうち気が向いたら見てみます。
双対曲線の定義なのだが、岩波講座「基礎数学」の飯高茂「代数幾何学」にあるやつは、簡潔すぎて自分にはよくわからず。しかし、上野健爾先生の『代数幾何入門』(図書館から借りてきた)を見ると、いや定義はいまひとつよくわからないといえばそうなのだが、とにかく

  • 斉次座標で表して射影幾何学に写す(曲線 F(l, m, n) = 0 が得られる)
  • 斉次座標 (l:m:n) に関して (L:M:N) = (grad F)(l:m:n) を計算
  • これらと F(l, m, n) = 0 から l, m, n を消去
  • 斉次座標 (L:M:N) を非斉次座標で表す

みたいな手続きでやればいいことはわかった。たぶんこんな感じなのだろう。よくわからないのだが、(grad F)(l:m:n) を出すあたりで接線の集合があらわれるのかな? まず基礎的な射影幾何学からやらないと、きちんとしたことはどうもわからないようですね。

代数幾何入門

代数幾何入門

とりあえずここの y = x / (x + 5) の双対曲線を出してみたが、めちゃめちゃ面倒じゃないですか。いちおう
  
と出たが、合っている自信なし。検算もしていない。これ、
  
と式変形できるから、放物線かな。