村上春樹『雑文集』

日曜日。晴。
喉はともかく(笑)、精神的にはだいぶ楽になりました。どんなでもサイクルが壊れてしまうことはあり得るので、サイクルを立て直すコツを会得しておくのがいい。そうしてしばらくすれば法界に入れるので、そうすれば多少自由が利くようになる。精神の健康にはコツが大事ということがわかる。いや、メチエってのは何でも大切ですな。
音楽を聴く。■バッハ:パルティータ第二番 BWV826 (アンジェラ・ヒューイット参照)。■ヴァヴァルディ:調和の霊感〜第一番ニ長調、第二番ト短調、第三番ト長調 (ネヴィル・マリナー)。

ヴィヴァルディ:調和の幻想

ヴィヴァルディ:調和の幻想

  • アーティスト: アカデミー室内管弦楽団マリナー(ネヴィル),ヴィヴァルディ,マリナー(ネヴィル),アカデミー室内管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2002/02/27
  • メディア: CD
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■オンスロウ:弦楽四重奏曲変ロ長調 op.4-1(マンデルリングQ)。
オンスロウ:弦楽四重奏曲集 第2集

オンスロウ:弦楽四重奏曲集 第2集

バルトークヴィオラ管弦楽のための協奏曲(ダニエル・バレンボイム参照)。

図書館から借りてきた、村上春樹『雑文集』読了。ああ、しんどかった。村上春樹の文章は軽いように言われているが、いや、実際軽くないことはないけれど、これだけまとめて読むと、その深さが深々と身にこたえる。しんどくて、途中で読み止めようと思ったくらいだ。村上春樹がこれだけ読まれるというのが、ちょっと信じられないくらいなのだけれど、皆んなこれをふつうに読むのだなあ。すごい。僕は村上春樹はそんなに好きな作家ではないけれど、決してアンチにはなれない。読んでいて時々感じられる深淵が、著者の(特に)小説をありきたりのものにしていない所以だと思う。本書のような「雑文集」を読むとわかるのだが、著者は「こだわらない」よりはむしろ「こだわる」人であることがわかる。そういうところは文章ではあまり見せないが、結構「腹を立てる」タイプの人で、それをそのままにしておけない類だと推察している。もちろんこれは、貶して言うつもりではないので、誤解なきよう。僕は、優れた作家が「聖人」であることは決してあり得ないと思っている。作家をドライブさせる「煩悩」が、必ず必要だからだ。そうだな、文庫で積ん読になっているから、著者の長編でもそのうち読むか。
村上春樹 雑文集

村上春樹 雑文集

このところ殆ど小説を読んでいないのだよなあ。何でかなあ。