『種村季弘傑作選[II]』

日曜日。晴。
早起き。不気味な夢を見る。プリミティブな想像力の領域で、RPGに出てくるような、奇形的な怪物たちというのはやはり想像力において意味があるのだと思う。夢自体はそれほど深い領域で見たわけではないが、かなりの遠方と繋がっている気がする。魔的なものの世界。ただそれと、コンクリート製の構造物やエレベーターのようなテクノロジーも出てきた。太古のものとの共存。
いまなんか文章が変だね。中心がズレてきている。対応するしかない。
文体が変わりそうな感じ。

図書館から借りてきた、『種村季弘傑作選[II]』読了。諏訪哲史編。いまやっかいなことが言えないので簡単に書くが、期待どおりとってもおもしろかったです。これまでにも種村季弘は文庫本を中心にかなり読んできたが、このアンソロジーは密度が濃かった。さすがに熱烈な弟子を自認する、諏訪哲史さんの選ですね。一冊目に比べると、より種村季弘トリビアルな博識にスポットライトを当てた選と言えるでしょうか。種村季弘澁澤龍彦と比較するとより奇形的な精神の持ち主と申せるでしょうが、これにはネガティブな含意はありません。いや、むしろよりマニエリスティックとでも言い換えるべきでしょうか。それにしても、さすがに東大教授であったと言うべきなのか、この人の語学はすごいですね。いや、それを活かす力がすごいというか、ヨーロッパ数箇国語の語学力で聞いたこともないような書物をずらずら関連付けていく手際の鮮やかさには、いまさらながら感嘆させられます。この人は「人生」みたいなことを言わないのも気持ちがいいですね。いまや「人生派」が多くて、自分などはウンザリさせられ気味でないこともないので、種村季弘の傍観者的態度(つまりは精神の貴族的態度)は貴重です。そういうことを言うとマジメな人は怒るでしょうが、種村季弘みたいな人がいないと、「人生派」だって輝かないのですよ。これは本当です。わかりますかね。種村季弘、もっと読みたいです。


ThinkPadXubuntuRuby をインストールする。それから、BunsenLabs にデフォルトであった、PCの状態をリアルタイムでデスクトップに表示させることが Xubuntu でも可能であったことがわかったので、ここを参考にやってみる。Conky というアプリケーションを使う。カスタマイズするのにちょっと手こずったが、なかなか上手くいったので満足。
 なお、サスペンドからの復帰時に無線LANが切断されるのと、マウスカーソルが消えてしまう不具合が出るけれど、ここの記事で解決した。