柴崎友香『週末カミング』

曇。
寝過ぎ。すごくダサくて変な夢をたくさん見る。江戸時代(和風)と現代のアマルガムとか。この帰結が楽しみ。

図書館から借りてきた、柴崎友香『週末カミング』読了。短篇集。全然おもしろくなかった。いまの精神状態がよくないのかも知れない。著者の短篇集は初めて読むけれども、短篇は相変わらずのいま風ナチュラルの文体に合わないような気がする。短篇はどうしても仕掛けが要るが、この人のいま風ナチュラルな淡々とした文体では、仕掛けがわざとらしく見えてしまう。あるいは仕掛けがない(ように見える)ものは、ただの作文みたいな感じでおもしろく読めない。これまで著者の小説は、若い人たちのふつうっぽい恋愛(あるいはそれに近い)感情を描いてきたものしか読んだことがないが、そうした恋愛そのものが書かれているわけではないし。まあ、独身のおっさんが読むようなものではないのかも。もしかしたら(よくわからないが)、著者は殻を破ろうとしてみたのかも知れないけれど、それならばあんまり成功していないと思う。ネガティヴで御免なさい。