竹内薫&丸山篤史『面白くて眠れなくなる遺伝子』

2016年春・初夏_45曇。このところすっきりと晴れない。花曇りというところか。
早起き。
音楽を聴く。■バッハ:ブランデンブルク協奏曲第五番 BWV1050(ミュンヒンガー、参照)。この曲は、第一楽章の長大なチェンバロ・ソロを楽しみに聴く。たぶんここはバッハ自身が弾いたのだろうな。■マーラー交響曲第九番 (バーンスタイン NYPO 1965)。ああ、しんどかった。終楽章の感銘は圧倒的。このバーンスタインの最初のマーラー全集は初めてのモダンなマーラー演奏として画期的なものであり、今でもスタンダードなものとして充分聴ける。確かに現在の平均的なマーラー演奏ほど精緻ではないし、とにかく「ふつう」な感じなのだが、マーラーはこういうものですよというざっくりした掴みで聴かせてくれるのはいい。この第九番は曲が曲だから、やはりすごい演奏になっている。マーラーの第十番の断片を聴くと、彼はまだ先へ進もうとしたようであるが、これの終楽章が人間に許される殆ど限界であろう。いや、たいへんに感動しました。

晴れてきて暑い。車外は24℃。昼から図書館。自宅の PC で更新し忘れていて、返却期限をだいぶ過ぎてしまった本たちを返す。市民公園では市の「フードバトル」をやっていて、たいへんな人出だった。いい天気でちょうどよかったですね。

サントリー なっちゃん! オレンジ 1.5L×8本

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図書館から借りてきた、竹内薫&丸山篤史『面白くて眠れなくなる遺伝子』読了。一般向けの科学本として、なかなかよくできていると思う。最初は誰でも興味を覚えるような話題から始めて、最後は遺伝学の発展をメンデルから分子生物学(ワトソン、クリック)まで語ってみせる。語り口もわかりやすく親しみやすいものだ。ただ、読み飛ばせばよいということなのだろうが、専門用語は避けられていないので、そういうむずかしそうな語は試験ではないのだから、軽くスルーして読めばいいと思う。手抜きはないので、じつはそんなに簡単な内容ではないけれど、全部理解する必要はない。中学校の理科のレヴェルがわかっていれば、何とか読めるのではないか。
面白くて眠れなくなる遺伝子

面白くて眠れなくなる遺伝子