奈良家族旅行(第二日)

 さすがに疲れていたのか、早く布団に入ってたっぷり寝る。早朝六時頃に朝風呂というか、朝温泉。
 今日は予定では柳生の里を通って帰るつもりだったのだが、前日皆んなでしゃべっていて、法隆寺は僕は小学校の修学旅行で行ったきりで行っていないも同然だったし、中宮寺は行っていないということで、予定を変更する。ついでに、これも予定になかった當麻寺も、やはりここは必須でしょうというので行くことにする。
 今日も好天。まずは超有名どころの法隆寺だが、これは行って大正解でした。いったいどれだけ国宝があるのかという感じで、圧倒される。もう書く必要はほとんどないですよね。
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宝物館である「大宝蔵院」というところの寺宝も凄かった。もちろん超有名な百済観音がいちばんの見ものなのだが、夢違(ゆめちがい)観音や玉虫厨子、その他諸々、いいものがたくさんありました。それから、金堂の釈迦三尊像も忘れられない。こられは写真撮影が(当然)できないのが残念なのだが、とにかく中学高校の資料集などで誰もが目にした筈である。
 そして、中宮寺がすぐとなりなので訪れる。ここの如意輪観音、通称「半跏思惟像」が今回の旅行のクライマックスでした。これは最高にすばらしい。半身がすらりとして、また指が繊細であり、年月が経って漆黒になった姿がまるでそれを狙ったかのように気品に満ちている。ここは有名な手縫いのマンダラの残闕(国宝)も所有しているが、傷んでいてここでは複製しか見られないし、とにかく半跏思惟像だけで充分でした。
 最後は国道168号をずっと南下して、途中「ガスト」で昼食、當麻寺へ。本堂(国宝)にいわゆる「當麻曼荼羅」がある。暗くてちょっと見にくいが。他には金堂(国宝)と講堂(重文)などがあり、金堂の弥勒菩薩がいいお顔だし、また四天王が穏やかなお顔で印象的だった。あと、ここには塔が東塔と西塔の二つある。そうそう、忘れていた、ここは折口信夫の「死者の書」の舞台なのだった。裏の二上山も印象的。
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 あとは一気にウチへ帰るだけ。當麻寺13:04発、西名阪(自動車道)から国道25号、東名阪(自動車道)経由で各務原IC まで。途中、よく知られているが、国道25号のアップダウンが激しい。カーブも多く、神経を使う。伊賀PA と御在所SA で休憩。特に渋滞もなく、順調に帰って来られました。16:44自宅着(當麻寺から3時間40分、186.2km)、二日間で 414.8km 走りました。すごく楽しかった。またそのうち家族でどこかへ行くと思います。あと、ひとりで「阿房列車」もやろうと思う。

何だかこのところ精神がぐちゃぐちゃだったのだが、二日間いつもの生活を断ち切って、まことに爽快な気分になった。また日常が始まればぐちゃぐちゃになるだろうが、時々は精神をリフレッシュしてやる必要はあるなと思った。それにしても、飛鳥仏にはこころ惹かれる。
 法隆寺は朝早く行ったせいなのか、時期的に修学旅行生がいないせいなのか、人が少なくて信じられない程だった。西洋人の観光客はかなり見かけたけれども。今回の旅行を通じて、マイナーどころを狙ったため静かに観光できました。奈良公園みたいなところには、たくさん観光客がいるのが見えたけれどね。