変分原理について(1)

ラグランジアン極値を取ることと、ニュートン運動方程式が同値であることを示そう。以下は三次元でやってあるが、n次元でも同じ筈である。
まず、「」と呼ばれる写像を、 で定義する。また、ラグランジアン
   
で定義する(簡単のため質量は 1 とした)。ここで、 なる写像 を満たすものを考え、 と置く。このとき、ラグランジアン極値を取るとは、
   
が成立することであるから、これを計算する。
すなわち、
   
に注意して(参照)、
   
     
     
となる。ここで δ = 0 とすると、 に注意しつつ、右辺第一項を部分積分して
  
であるから、右辺は 0、すなわち
   
が得られる。これはニュートン運動方程式に他ならない(質量は 1)。