ラグランジアンが極値を取ることと、ニュートンの運動方程式が同値であることを示そう。以下は三次元でやってあるが、n次元でも同じ筈である。
まず、「道」と呼ばれる写像を、 で定義する。また、ラグランジアンを
で定義する(簡単のため質量は 1 とした)。ここで、 なる写像で を満たすものを考え、 と置く。このとき、ラグランジアンが極値を取るとは、
が成立することであるから、これを計算する。
すなわち、
に注意して(参照)、
となる。ここで δ = 0 とすると、 に注意しつつ、右辺第一項を部分積分して
であるから、右辺は 0、すなわち
が得られる。これはニュートンの運動方程式に他ならない(質量は 1)。