『ベンヤミン・コレクション7 〈私〉記から超〈私〉記へ』/マルセル・モース『贈与論』

雨。台風近づく。
ラーメンを食しに行こうとしたら、「丸和」も「まっしぐら」も行列。雨の中で待つのはかなわないので、「蔵出し味噌 麺屋壱正」へ行く。ここも待っている客が多いが、店内で待てるのでここにする。九州味噌炙り三枚1090円。スープもチャーシューも悪くないが、肝心の麺が今ひとつではないか。シコシコしていない。スープへの絡みも悪い。ふーんという感じ。家に帰ったら、出てから一時間以上経っていた。土曜日にラーメン屋なんて行くものではなかったか。帰りに「丸和」の前を通ったら、二時近いのに雨の中でまだ行列をしていた。はぁ。

ベンヤミン・コレクション7 <私>記から超<私>記へ』読了。よくもこう周辺的な文章ばかりを集めて文庫化したな。

ベンヤミン・コレクション 7 〈私〉記から超〈私〉記へ (ちくま学芸文庫)

ベンヤミン・コレクション 7 〈私〉記から超〈私〉記へ (ちくま学芸文庫)

マルセル・モース『贈与論』読了。森山工訳。これで個人的には三つ目の邦訳であり、その中で今回の森山訳がもっとも素晴らしい。もちろん原文と比べる力は自分にはないので、しかし日本語として読みやすい上に、モースの思考に寄り添った文体だという感じがする。本来なら、もっと早く岩波文庫に入ってしかるべき、人類学の古典。一気に読みきって、疲れたが充実した読書になった。訳者解説も参考になる。それにしても、山田吉彦(きだ・みのるのペン・ネームの人だろう)の『贈与論』邦訳があったとはね。山田はフランスでモース自身の講義に出ていたらしい。
贈与論 他二篇 (岩波文庫)

贈与論 他二篇 (岩波文庫)


音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第十七番K.453、第二十番K.466(アンスネス)。悪くない。K.466の終楽章のカデンツァは、アンスネス自身によるもののようだが、これがなかなかいい。
Piano Concerto 17 & 20

Piano Concerto 17 & 20

ハイドン:ディヴェルティメントHob.XIV:10、Hob.XIV:C1、Hob.XIV:C2(パルンボ、参照)。■ヒンデミット:室内音楽第五番、第六番(アバド参照)。