晴。
音楽を聴く。■ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第十番変ホ長調op.74(エマーソンSQ)。■リスト:巡礼の年第一年〜スイス(ベルマン)。この曲はブレンデルの引き締まった演奏が忘れがたいが、このベルマンのも洵にすばらしい。ベルマンは一九世紀的な、名人芸を聴かせるピアニストのように云われ、また本人もそう言っているけれど、確かに名人芸の迫力はその通りとは云え、この曲では静かな、スローな部分もまたとても魅力的だ。しみじみと聴かせるのである。「巡礼の年」はリストの中でも殊に内省的な曲であり、虚仮威しのないところがいい。まちがいなく、名盤として知られているだけのことはある名演である。(※追記 何だかブログで取り上げている人が多いと思ったら、村上春樹の小説の中で、この演奏が出てくるのか。なるほどね。)
Liszt: Annees de pelerinage (Complete recording)
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ホフマン『砂男/クレスペル顧問官』読了。大島かおり訳。ホフマンの代表作三篇だから、おもしろくないはずがない。訳文は読みやすいが、原文を知らないのでどうかとも思うけれど、もっとダンディな文章でもよかった気がする。ちょっと子供向けの文体という感じ。でも、ダメだというわけではない。
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codecogs が復活した。ホッ。昨日の分を書き直す。
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今の子供たち(の一部)が酷くて、どうも元気がなくなる。特に自分の周りだけのことだと思いたい。高橋源一郎さんが、ある時点で(詳しいことは忘れた。九〇年代の途中だったか)日本の小説の OS が変ったと、どこかで述べていたのを思い出す。それと関係があるような気がして仕方がない。奴らの親は、ちょうど自分の世代だ。ふぅ。まあ、酷いのは子供たちだけではないか。人のことは云えないし、そもそも独身の自分に、そうしたことで何か云うべき権利があるのか。あーあ。