ベクトル空間の定義

集合∨とKがあるとする。∨には演算「加法」が定められており、また∨の元とKの元の「積」(スカラー倍。これは∨の元になる)もまた定められているとき、下の性質が満たされれば、∨はK上のベクトル空間と呼ばれる。
(1)∨の任意の3つの元 u,v,w について、(u+v)+w=u+(v+w)。
(2)∨のある元O(単位元)が存在して、∨の任意の元 u に関して O+u=u+O=u。
(3)∨の任意の元 u と元 (-1)u に関して、u+(-1)u=O。
(4)∨の任意の元 u,v に関して、u+v=v+u。
(5)c が(Kの元ということ)ならば、c(u+v)=cu+cv。
(6)a,b が2つの数ならば、(a+b)u=au+bu。
(7)a,b が2つの数ならば、(ab)u=a(bu)。
(8)∨のすべての元 u と、数の単位元 1 に関し、1・u=u。