こともなし

晴。
音楽を聴く。■ベートーヴェン交響曲第四番op.60(チェリビダッケ1987)。きれいな音のベートーヴェンだ。チェリビダッケはいつも音がきれいで、ボトム・アップの音楽づくりをする。そしてスタイリッシュ。時にはもっと荒々しくやって欲しいとか、もっと全体を見通した音楽づくりをして欲しいと思うこともあるが、まあそれは長所の裏返しだろう。無いものねだりの部類だろうか。この演奏もとても上品で、今みたいに朝起きがけで音楽を聴くときなどは、ちょうどいいとも云える。あんまり目は覚めませんが。■ブラームス交響曲第四番op.98(チェリビダッケ1985)。これも上品なブラームス。上品すぎて薄味なところが多々ある。終楽章はちょっとテンポが遅いし、迫力もいま一つ。逆に第三楽章は、あまり泥臭くやらないのが新鮮だ。チェリビダッケは、音楽を聞かせるというよりはチェリビダッケを聞かせる音楽家で、ツボに嵌まれば確かに病みつきになりそうだ。もっと聴こう。■ブラームスハイドンの主題による変奏曲op.56a(チェリビダッケ1980)。ピンと来ない。これはこちらの問題か。

Celibidache: Symphonies

Celibidache: Symphonies

ラヴェルボレロカラヤン1985)。ポピュラーだが、あまり面白い曲ではないな。■ショパン:ピアノ・ソナタ第二番op.35(ユジャ・ワン)。悪くない。ピアノの音がなかなか魅力的。

うどん「恵那」にて昼食。天ぷら味噌煮込みうどん1200円。
ETV特集細野晴臣 音楽の軌跡」を観る(録画)。東日本大震災後に制作されたもの。デビュー以来の、細野さんの音楽づくりの軌跡を紹介しながら、これからの音楽についても語っている。小山田圭吾岸田繁との対話もあり。岸田繁って云う音楽家は知らなかったが(相変らずの無知)、ちょっと聴いてみたくなった。細野晴臣は、もっときちんと聴かないといけないね。九〇年代のアンビエントの頃が、自分には一番同時代感覚があった。
早寝。