『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』

曇。昼から晴れて、暑くなる。
音楽を聴く。■オネゲル交響曲第三番「典礼風」(プラッソン)。オネゲルってじつにユニークだ。おもしろい。
プール。各務原市民プールはどうしていつも、あんなに喧しい音楽を流しているのか。監視員が退屈しないためにか。自分には拷問である。また、建物の外は草だらけだし、内は更衣室やトイレの掃除が行き届いていない。
 アピタとその本屋。

『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』読了。いわゆるピカレスク・ロマンの魁となった書。主人公は下層階級の少年で、非道な(?)というか狡賢い主人たちに仕えながらも、彼らに負けずにやり返しながら生きていく様子を活写する。善意というよりは悪意に満ちた行動が、笑いと共に語られる点が愉快で、十六世紀スペインで出版されるや、大変な人気を博したという。そしてピカレスク・ロマンというジャンルが生まれるのだが、本書は、未だもって作者の名もわからないらしい。少なくとも、教養人の手に成ったものではなさそうだ。それでも、よいものは歴史に残るという例であろうか。

ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯 (岩波文庫)

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全話完結。一応楽しんだわけだが、話のリアリティに疑問が残るところも。米帝原潜からの核ミサイルの発射はどういうものかねえ。まあアニメにそんなことを云っても始まらないか。それに、あんなに強いクゼが、(恐らく米帝の)諜報員にあっさり殺されてしまうとは。九課の日々が続いていくことがわかるラストには、ちょっと安堵した。タチコマは生まれ変ったのか。プロト君も復活。
 それから、シリーズ全体を通して絵の質がよくなかったのは残念。女性、少佐や茅葺総理の顔くらい、もっと丁寧に描いてやれよ。(AM1:25)

音楽を聴く。■バッハ:ピアノ協奏曲第三番BWV1054(タロー)。現代風の、キビキビとしたバッハ。バッハの音楽の許容量の大きさを感じる。様々な演奏を許すのだ。
バッハ:協奏曲集

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