晴。溽暑。驟雨。
音楽を聴く。■ショパン:マズルカop.17, op.24, op.30(ルイサダ旧盤)。■モーツァルト:クラリネット五重奏曲K.581(ライト他)。ジュリアード四重奏団のモーツァルトBOXのオマケの演奏。最上の演奏と云うわけではないが、しかしいい曲だね。繰り返しがあるともっとよかった。
カルコス。何かのムックの、澁澤龍彦特集を立ち読み。中沢新一の澁澤龍彦論(二〇〇二年、単行本未収録)を読む。自分の貧しさの原因は何だろうと頻りに思う。ただ単に、才能がないというだけなのだろうか。それならシンプルなのだが。何か壁か膜のようなものがあるような気がして仕方がない。他の文章もつまみ食いしてみるが、つまらない。堀江敏幸はやはりダメ。この人は何か大切なことがわかっていない。
#
中村禎里『生物学の歴史』読了。古代ギリシアからの生物学の通史であるが、著者も漏らしているように、演繹性の乏しい生物学という学問の歴史をまとめるというのは、物理学の歴史を書くようにはいかない。ゆえにトピックの選択が重要になってくるわけだが、それは本書ではおおよそ妥当であったのではないか。印象としては、生物学は二十世紀になってから爆発的に発展するわけであるが、それ以前の歴史に多く頁を割いたという感じである。二十世紀以降の歴史については、中身が大変に専門的になってくるので、読むにはある程度の化学と生物学の知識が必要になってくるであろう。分子生物学など、ここらあたりは、正直言ってどうしても説明不足になるのはやむを得まい。恐らくそれもあってか、二十世紀半ば以降の歴史はオミットされている。それを補うのは、専門的な教科書を読むしかないだろう。個人的には、本書ではダーウィン以前が面白かった。
- 作者: 中村禎里
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/04/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: マイケルモナスティルスキー,Michael Monastyrsky,眞野元
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/05/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る
音楽を聴く。■ショパン:バラード第一番(ペライア)。■ショパン:バラード第一番、第二番(ポリーニ)。壊れているなあ。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第九番、第十番(リヒテル1947,1962)。