岡野玲子『陰陽師 玉手匣2』/大塚英志『物語消費論改』

曇。
昼過ぎ、妹一家と名古屋の伯母来訪。
甥っ子兄弟がケンカして、弟が泣き出す。男きょうだいなので、よくあること。口の中にチョコレートを放り込まれたら、すぐ元気に。おもしろいなあ。
岡野玲子陰陽師 玉手匣2』読了。さすが。もっと平安時代のことが勉強したくなるなあ。

陰陽師玉手匣 2 (ジェッツコミックス)

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大塚英志『物語消費論改』読了。著者による物語の構造分析は、相変らず冴えまくっている。なのに、著者の問題意識が現代に通じないことに、著者は苛立っている*1。若い人に、言葉が通じない。著者は、時代についていけなくなったのか。そういう面は確かにあるだろうが、何せ大塚英志のことだ、そればかりではたぶんない。しかし、若い人に言葉が通じないなど、当り前のことではないか。彼らがゼロだ、何もないと言っても、何も展望は開けてこない。いや、もう一度言うが、大塚英志のことだ、何か先を見据えてはいるのだろう。これからも期待したい。
 などと書いておいてなんだが、個人的なことを云うと、自分は今、マンガにもアニメにもゲームにもアイドルにも、なかなか入っていけない己を感じる。それらはおおよそ、自分には退屈でどうしようもないのだ。こんなことではいけないなあとは、思うのだが。
物語消費論改 (アスキー新書)

物語消費論改 (アスキー新書)


You Tubeポリーニのライブ演奏を色々聴く。結構上げられているものだな。下はウェーベルンの変奏曲op.27。

*1:しかし、人間の「神話」の生成能力(著者の云う「物語消費」)そのものに難癖をつけるのは、どうだろうか。これは、人間に備わった基本的能力であると思うのだが。もちろん著者はわかってはいるのだろうが、そうベタに読めてしまうところもある。