プレハーノフ『歴史における個人の役割』/ハロルド・ウィンター『人でなしの経済理論』

曇。時雨れる。
早朝出勤。
今日で仕事納め。仕事場の大掃除をしてから帰宅する。

プレハーノフ『歴史における個人の役割』読了。と思ったら再読だったらしい。

歴史における個人の役割 (岩波文庫 青 416-3)

歴史における個人の役割 (岩波文庫 青 416-3)

ハロルド・ウィンター『人でなしの経済理論』読了。山形浩生訳。本書とは直接の関係はないかもしれないが、「感情を混じえた判断」というものが面白く思われ出した。普通はこれは、「非合理的判断」とされるのだけれど。経済学は「快楽」や「価値」はその中に組み込めるが、「感情を混じえた判断」というのは、基本的に拒否するのではないか。本書の主題の「トレードオフ」というのは、そこに関係してくるのだと思う。すなわち、(金銭は希少であるという意味で)金銭的であり、感情を混じえない「合理的な」判断に基づくものだということ。
人でなしの経済理論-トレードオフの経済学

人でなしの経済理論-トレードオフの経済学


音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十三番(ポリーニベーム)。クラシックを聴き始めた頃、しょっちゅう聴いていた曲。最近はご無沙汰だったが、やはりよく纏まった、いい曲だ。昔はアシュケナージ盤をよく聴いていたのだが、このポリーニ盤も特徴のある演奏だ。ポリーニのピアノを評して、自動ピアノのようだという(貶し)文句がよくあるが、それもわかるほど、冷たいくらい完璧に弾かれている。でも、これもいいんだな。ベームはもっとポリーニと録音したらよかったのに。確かベートーヴェンの協奏曲の録音を二曲余して、死んでしまったのだと覚えている。まあ、少しでも七〇年代のポリーニの協奏曲の録音が残って、よかったと思う。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第23番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番&第23番

■ベルク:ピアノ・ソナタop.1(内田光子)。これはすごい名演。よく知らないが、内田光子は現代曲をどれくらい弾いているのだろうか。他のいろんな現代曲も録音してくれないだろうかなあ。■シューマン:交響的練習曲op.13(リヒテル)。何とロマンティックな。