川合康三『杜甫』/古澤明『「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた!』

晴。
これまで利用してきた市民プールが長期閉鎖のため、県営の長良川スイミングプラザへ行ってみる。昼前に出かけたのだが、午後一時からとのこと。というわけで、近くのコメダ珈琲岐阜長良店にて昼食。まだ時間があるので、環状線沿いに、三洋堂書店長良店へ。新書を二冊買ったあと、プールへ戻る。駐車料金100円+利用料630円は、市民プールよりはちょっと高い。しかし空いている。家から遠くないし、市民プールの改装が終るまで来よう。
川合康三杜甫』読了。最近、漢詩を読んでいないなあ。

杜甫 (岩波新書)

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古澤明『「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた!』読了。これは本当に面白かった。日録に書く。
「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた! (ブルーバックス)

「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた! (ブルーバックス)


アルゲリッチの弾く、バッハのパルティータ第二番。これ、いつの演奏なのだろう。アルゲリッチはお婆さんになっているから、そんなに前の演奏ではあるまい。ということは、またソロで弾くようになったのだな。しかし、何という緊張感を持った演奏だろう。技術的なミスはかなり多いが、こちらの魂を鷲掴みにして引っ張っていくのは、若い頃とちっとも変わらない。ところで、サラバンドで楽譜どおりでないように聴こえる箇所があるのだが、気のせいか。繰り返しでも同じなので、ミスタッチではないようだが。

リヒテルのライブ映像。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第一番は、普通にいい演奏かと思ったら、終楽章はやりすぎ。こんな分厚いタッチでこの速さは無謀で、ミスタッチ続出。しかし、シューマンでは一転して素晴らしい演奏だ。こんなのを聴くと、リヒテル以上のピアニストはやはりいないと思ってしまう。アンコールがまた溜め息が出るようなのばかり。ベートーヴェンのバガテルはさらりと即興風に弾かれているのが魅力的だし、その上にドビュッシーまで完璧な様式感で弾けるとは。ラフマニノフがいいのは当り前だし。録音は残念ながらピアノの音が固いが、それでも聴かせる。

これまたリヒテルのライブ映像。バッハのピアノ協奏曲第一番の第一楽章だが、全曲でないのが残念といえばそうだけれど、じつは自分もよくこの第一楽章だけ聴いたりするので、あまり不満はない。というか、この演奏、これまで聴いた中のベストではないか。グールドのよりもいいくらい。その後の、ブランデンブルク協奏曲第五番は、録音のせいか指揮者のせいか、ハーモニーが汚すぎて聞くに堪えない。第一楽章で挫折。リヒテルの長大なソロ部分はさすがだが。

自分でもわからないのだが、ヴァントを高く評価する自分が、どうしてティーレマンに感動しないのかなあ。正統的なドイツ音楽をやるという、いかにも好きになれそうな指揮者なのだが。何だか不感症なのだよなあ、ぴくりともこない。どうもこちらが悪いような気もする。下に貼り付けたベートーヴェンも、いかにも雄渾なのだけれど。もうちょっと You Tube で聴いてみよう。


中日ドラゴンズのシーズンが終った。部下の判断を引き受けられず、結果論で罵倒するとは、高木監督は結局指揮官の器ではなかった。このような指揮官の下で戦わねばならなかった選手たちが、気の毒である。だいたい、今季の中日の試合は、テレビで見ていても、心の底から惹きつけられる試合がひとつもなかった。毎年行っていたナゴヤドームも、今年は一度も行かなかった。一ファンの感想です。

日銀が東北除く8地域で景気判断を下方修正」なのに、どうして「日銀総裁『景気は当面横ばい』」なのか。ふざけるな。(だいたい、これまで景気は本当によかったのか。自分にそんな実感はつゆ存在しないのだが。)それに、日銀はまた「海外経済の減速」のせいにしているが、どうして日本の景気は海外にばかり依存しているというのか。日本国内の経済は存在しないというのか。国民は、日銀が「やることはすべてやっている。これ以上打つ手はない」などと言っているのを、いつまで信じるつもりか。お人好しにも程がある。ここで増税されたら、いったい日本経済はどうなるというのか。
 しかし、自分は、国債の債務で日本が滅びる前に、増税による景気悪化で日本は終ると考えているが、そうなっても、国民は「終った」ことさえ知覚しないような気がする。もう既に「終り」かけているのだが、みな無痛覚状態だから。死んでもそれに気づくまい。まったく幸せな国民である。日本こそ幸福度世界一なのかも知れない。それに付き合わされる方は、たまったものではないが。
 それにしても、今の財界人の顔ってひどいですね。経団連の某米倉(参照)とか、知性の欠片も感じられない。どうみても、アジアの他の国の経済人の顔の方がまともだな。日本でも、まだ政治家の方がまし。