点P
から直線
へ垂線の足Hを下すとき、PとHの距離(点Pと直線の距離)は
となる。また、このとき、
である。(これらを求めるには、以下を参考にするとよい。直線がパラメーター表示の場合は、さらにその下を参照。)
原点をOとする。直線はと直交するので、
とおけるから、
(1)
(2)
より、(1)式の両辺ととの内積をとって(2)式を代入すると、
。
dは
を使って求める。また、点Hはに等しいので、これは導かれたkを(1)式に代入して求めればよい。
参考までに、(2)式は次のように導出する。
とおくと、直線と同値の式
を使って、
。
直線がパラメーター表示される場合(3次元も含む)
点P、点Hの意味は同じとして、定点Aを通る直線がtでパラメーター表示される場合を考えよう。直線上の点をX、直線の方向ベクトルをとすると、直線は
と表せる。のとき点Xが点Hに一致するとすれば、もちろん
(3)
だから、これを
に代入してについて解くと、
。
よって、点Hの座標は、これを(3)式に代入して
と求められる。また、点Pと直線の距離dは、
と求められる。なおこれは、直線とのなす角をとおけば、当然ながら
と簡単に書ける。以上は、2次元でも3次元でも(何次元でも)成りたつ。