パノフスキー/期日前投票/白岩玄

晴。寒い。
エルヴィン・パノフスキー『<象徴形式>としての遠近法』(isbn:9784480091680)読了。晦渋で、漫然と読んでいては、何が書いてあるか判らなくなりそうな本である。練達の木田元の訳であるから、翻訳に問題があるわけではあるまい。一口に遠近法といっても、一筋縄ではいかないのだなと思う。我々がものを見るとき、視野の端が歪んでいるのに、タブローは平面だというのが問題だというのは、いわれてみれば当り前だが、気付かなかった。
福田和也『余は如何にしてナショナリストとなりし乎』(isbn:433497273X)読了。一九九二年の天皇訪中の際、中国からの贈物として、翡翠の印鑑があったというのには驚かされた。これは日本側が受け取らなかったというが、現代の日本国が中国に冊封を受けた、という事実を作り出そうとしたのである。何という中国のしたたかさ。


市議選の期日前投票のため、産業文化センターへ行く。中へ入るのは初めてだが、新しくてとてもきれい。簡便に投票を終えて、最上階(八階)から展望を楽しむ(誰でも入れます。レストランもあり)。上から見ると、各務原市も、市として随分整ってきたなと思う。
ぱんごころに寄る。ここのパンは美味しいです。場所はこちら。

白岩玄野ブタ。をプロデュース』(isbn:9784309409276)読了。桐谷君、自意識過剰です。高校生くらいの頃は皆そうかもしれないが、それにしてもね。今は特にそうなのかな、わかりませんが。
ライヒのCD(asin:B00000JAJB)を聴く。これを聴く限り、かつての現代音楽も衝撃を失ったと思わざるを得ない。テレビのドキュメンタリー番組かなんかのBGMとして、流しておけそう。