理系

ガザーリー『中庸の神学』/森和俊『細胞の中の分子生物学』

晴。 中沢新一を読む。壁を壊すのは本当に容易でない。行き詰まっていて苦しいとき、どれほど中沢さんの著作が役に立ったことか。というか、救われたと言ってもよいのだが、誤解する人がきっといるのであまり言いたくない。我々はじつに、様々な壁で自分を雁…

稲葉振一郎『不平等との闘い』/宮崎駿『風の谷のナウシカ 3』『4』/『吉本隆明全集5 1957-1959』

晴。よく寝た。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十三番 K.488(ペライア、参照)。クラシックを聴き始めた頃に好きになった曲であるが、いまでも同じくらい好きである。そのころよりもさらに深く聴けるようになっていると思うし、多少は進歩し…

小林富雄『超対称性理論とは何か』

日曜日。晴。 小林富雄『超対称性理論とは何か』読了。いやあ、おもしろかったです。こういう世界は数式レヴェルで理解しなければ理解したとは云えないのだが、ブルーバックスでもまあいいではないか。最近物理の本とはとんと付き合っていないが、いまでも人…

竹内薫&丸山篤史『面白くて眠れなくなる遺伝子』

曇。このところすっきりと晴れない。花曇りというところか。早起き。 音楽を聴く。■バッハ:ブランデンブルク協奏曲第五番 BWV1050(ミュンヒンガー、参照)。この曲は、第一楽章の長大なチェンバロ・ソロを楽しみに聴く。たぶんここはバッハ自身が弾いたの…

I.M.ゲルファント他『座標法』/『無料で学べるプログラミングツール』

雨。のち曇。 脱文脈化ということ: 極東ブログたまたま今日の「極東ブログ」の記事を読んで感銘した。いまの日本で think different を表明することはなかなか容易ではない。finalvent さんのように、ブログでの有名人だと特に「誤解」されるし、わざわざ「…

J.メイナード=スミス『生物学のすすめ』

雨。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第五番 K.283(ピリス、参照)。 # J.メイナード=スミス『生物学のすすめ』読了。邦訳の題名がちょっとミスリードかも知れない。確かにそれほどぶ厚くない生物学入門の書と云えないこともないが、はっきり…

浅羽通明『「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか』/マイケル・コーバリス『意識と無意識のあいだ』/内井惣七『ライプニッツと情報物理学』

晴。 音楽を聴く。■バッハ:ハープシコード協奏曲第一番 BWV1052(ボブ・ファン・アスペレン、参照)。■ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第九番 op.59-3 (タカーチQ、参照)。バッハやモーツァルトの存在も謎であろうが、ベートーヴェンという人の存在は本当に…

ベルクソン『物質と記憶』

曇。かつてのトラウマの夢を見る。過去とは少しちがった展開。目が覚めて吟味してみると、かつての自分にこれを解決するのはむずかしかったかもと思う。いまでは問題は過去のものなので、きっちり解決しておきたい。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソ…

ジョージ・グリーンスタイン&アーサー・G・ザイアンツ『量子論が試されるとき』/Richard Reese『詳説 Cポインタ』

晴。 朝寝坊。はっきりした夢を色いろと見た。睡眠の後始末で午前中がつぶれる。睡眠というものが少しわかってきた。意識をコントロールするようには、睡眠をコントロールするのはむずかしい。むしろ、起きてからが大切。しかし、そのあたりのことはまだ試み…

テオドール.W.アドルノ『哲学のアクチュアリティ』

晴。起きたら積もっていた。8 cm だそうである。よく考えたら、この冬の初雪。昼から雪。のち曇。 音楽を聴く。■ショパン:ワルツ第三番 op.34-2、第五番 op.42、第六番 op.64-1、第七番 op.64-2、第八番 op.64-3 (ルービンシュタイン、参照)。■ベートーヴ…

中村亨『リーマン予想とはなにか』/町田康訳の『宇治拾遺物語』

休日(成人の日)。晴。朝寝坊。 何だか半日怠惰でした。 # 図書館から借りてきた、中村亨『リーマン予想とはなにか』読了。いやもう、ブルーバックス最高ですね。「リーマン予想」なんてのは自分のレヴェルだと到底かすりもしないかと思っていたのだが、少…

広江克彦『趣味で量子力学』

晴。この冬は本当に暖かい日が続くな。まだ雪どころか、霜も降りたかどうかというところだ。 音楽を聴く。■バッハ:フランス組曲第五番 BWV816(シフ、参照)。■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第六番 op.30-1 (ズーカーマン、バレンボイム、参照)。■…

はてなダイアリーの記事をランダムに表示/田中一郎『ガリレオ裁判』

雨のち曇。朝寝坊。 音楽を聴く。■バッハ:ブランデンブルク協奏曲第二番 BWV1047 (サヴァール、参照)。■ショパン:ノクターン第一番 op.9-1、第二番 op.9-2、第三番 op.9-3、第四番 op.15-1 (ピリス、参照)。■ベートーヴェン:交響曲第五番 op.67 (サイモ…

渡辺敬一&草場公邦『代数の世界』/Brian Ward『Linux の仕組み』

晴。いい天気だな。 それにしても土木工事がうるさすぎる。 音楽を聴く。■バッハ:フーガの技法 (tr1〜tr6) (ラインハルト・ゲーベル、ムジカ・アンティクァ・ケルン)。フーガの技法、いいな。KUNST DER FUGEアーティスト: J. S. BACH出版社/メーカー: DGAM…

全卓樹『エキゾティックな量子』

晴。よく寝た。大学かどこかで講義をする夢を見る。我ながら結構いいことを言っていたらしい。アカデミズムとの接触なんてあり得ないのに。 音楽を聴く。■モーツァルト:交響曲第三十九番 K.543 (ガーディナー、参照)。どういうわけかこの曲が聴きたかった…

W・W・ソーヤー『微積分入門』

晴。 音楽を聴く。■バッハ:管弦楽組曲第二番 BWV1067 (クイケン、ラ・プティット・バンド、参照)。■ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第七番 op.97 (バレンボイム、ズーカーマン、デュ・プレ、参照)。いわゆる「大公」。じつにいい演奏だな。堪能した。■ブ…

野崎昭弘『「P≠NP」問題』

雨。もう長袖にしないと寒い。夢を吟味していると、心の不思議さをつくづくと感じる。こういうのは自分の心のどこから来るのだろう、というような。 音楽を聴く。■ムソルグスキー(ラヴェル編曲):展覧会の絵(カラヤン 1965)。超一流ブランドの最高級品。…

真貝寿明『ブラックホール・膨張宇宙・重力波』/羽海野チカ『3月のライオン 11』/ノヴァーリス『夜の讃歌・サイスの弟子たち』

晴。 音楽を聴く。■バッハ:ブランデンブルク協奏曲第一番 BWV1046 (ジョルディ・サヴァール)。Brandenburg Concertos Nos.1-6アーティスト: J.S. Bach出版社/メーカー: Alia Vox Spain発売日: 2010/06/08メディア: CDこの商品を含むブログを見る■ベートー…

アインシュタイン『相対論の意味』

曇。のち雨。岩波文庫の『相対論の意味』を読んでいたら寝てしまったようで、起きたらまだ暗い。未明の四時前である。寝ぼけ眼で PC を立ち上げる。 音楽を聴く。■ハイドン:ピアノ・ソナタ第四十一番、第四十八番、第五十二番(リヒテル、参照)。リヒテル…

レナード・ムロディナウ『ファインマンさん 最後の授業』

晴。 レナード・ムロディナウ『ファインマンさん 最後の授業』読了。著者は将来を嘱望された若い物理学者として、カルテク(カルフォルニア工科大学)へやってくる。フェローシップとしてというから、とてつもなく優秀だ。しかし、彼は自分の出した成果が、…

ピーター・フランクル&前原潤『幾何学の散歩道』/西谷修『夜の鼓動にふれる』/夏海公司『なれる!SE5 ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア』

日曜日。雨。のち曇。 音楽を聴く。■バッハ:ハープシコード協奏曲第五番BWV1056(ピノック、参照)。よい。■ブラームス:ピアノ・ソナタ第二番op.2(アラウ、参照)。ブラームスの若書き。栴檀は双葉より芳し。ブラームスは、若い頃から中身がいっぱい詰っ…

ダンテ『新生』

晴。のち雨。 近所での重機の音がうるさい。 音楽を聴く。■バッハ:ハープシコード協奏曲第三番BWV1054(ピノック、参照)。ハープシコードの存在感がちょっと弱い。■シューベルト:弦楽四重奏曲第五番D68(メロスQ、参照)。シューベルトは、覚えられない曲…

アンドレ・ヴェイユ『位相群上の積分とその応用』/戸田盛和『波動と非線形問題30講』

日曜日。晴。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十七番K.595(ピリス、ジョルダン、参照)。自分に対する疑問符というか、を感じる。中心部がきちんとできていない。■ドビュッシー:第一ラプソディ、遊戯、海(ブーレーズ、参照)。やはりブーレ…

高橋源一郎『私生活』/中井英夫『真珠母の匣』/E・アルティン『ガンマ関数入門』

晴。大垣。 昼から県営プール。今月から冷水期間で半額だ。久しぶりでしんどかった。 # 図書館から借りてきた、高橋源一郎『私生活』読了。何だか悲しい本だ。日記…ではないな、まあ身辺雑記とでも云うか。本書に収められた文章が書かれた1999年5月(49歳)…

高瀬正仁訳・解説『ガウスの《数学日記》』

晴。 音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第四番op.58(ポリーニ、ベーム 1976)。ポリーニに感動するって、何なのだろうなあ。ポリーニについてはよく、現代音楽の感覚で古典を演奏するピアニストみたいなことが云われるが、僕はそれは、指揮者ブー…

C・メラー『相対性理論』

曇。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十三番K.488、第十三番K.415(ピリス、テオドール・グシュルバウアー、参照)。■フンメル:ピアノ三重奏曲第八番op.96(デリャヴァン、カンマラーノ、マガリエッロ、参照)。 # 梶谷懐を読む。色々考えさ…

高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』

晴。 音楽を聴く。■バッハ:ハープシコード協奏曲第二番BWV1053(デイヴィット・モロニー他、参照)。■ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第十六番op.135(ブッシュQ 1935)。ようやく第三楽章が多少自分のものになってきたかなという感じ。しかし謎めいた曲だ。…

竹内薫&丸山篤史『量子コンピューターが本当にすごい』

晴。変な夢を見た。エロティックでもあったが。 音楽を聴く。■バッハ:ハープシコード協奏曲第七番BWV1058(デイヴィット・モロニー他、参照)。■ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第十五番op.132(ブッシュQ 1937)。ベートーヴェンは、交響曲より弦楽四重奏曲…

高瀬正仁『人物で語る数学入門』/池澤夏樹『雷神帖』

晴。またよく寝た。 音楽を聴く。■ベートーヴェン:交響曲第一番op.21(カール・ベーム)。うーん、悪くないのだが、もっと躍動感が欲しい。この曲、カッコいい曲なんだよ。まあ、ベームのベートーヴェンは偶数番だと予想されるのではあるが。Symphonies 1 2…

荻上紘一『多様体』

日曜日。雨。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十番K.330(ピリス、参照)。 # 中沢新一『日本文学の大地』を繰り返し読んでいる。本日付の朝日新聞書評欄に、島田雅彦による書評が出ていた。小さいけれど、なかなかいい書評だったと思う。それ…