理系

千葉聡『ダーウィンの呪い』

薄曇り。 一日二日の夜は『トニカクカワイイ』とかいう超下らないアニメを観返していて、朝起きるとどんどんバカになっていくという、いやーまーおそろしいこと。ま、バカでいいけどね。 夕方から千葉聡『ダーウィンの呪い』を読み始め、あれよあれよという…

「凡庸の集積」としての村上春樹

薄曇り。 昨日、大江健三郎と村上春樹を対比するようなことをしたが、大江健三郎は「先端の集積」、先端中の先端、非凡中の非凡ともいえる。対して村上春樹は「凡庸の集積」、ジャンク、貧しいものたちを大きなひとつのパースペクティブで語ったようなものだ…

甥っ子の勉強を見る / 真貝寿明『宇宙検閲官仮説』

曇。 「自分はダメだー」っていう無限ループに陥ったとき、まさにその場所にも清冽な泉は湧き得るんだけれど、心の純粋な領域(それは汚い現在位置とまさに同じ場所の、次元の裏側にある)にフォーカスを当てるのは、ちょっとコツが要るんだよねー。それがい…

堀田昌寛『入門 現代の量子力学』をざっと眺める / 東浩紀『忘却にあらがう』

日曜日。夜のうち雨。曇。 昨晩は中沢さんの『レンマ学』を読み返して寝た。わたしはこの本の膨大な含蓄のうちほんの一部を受け取っただけだが、既にわたしを根底から支える考え方を補強しているのを感じる。 午前中、ぼーっとする。ごろごろ。 堀田昌寛『入…

森田真生『計算する生命』

晴。 今日の朝日新聞「折々のことば」に、岡本太郎の「才能のないということに賭けていく」というのがあったが、これは岡本太郎、さすがだな。いまの世の中、才能は氾濫しているし、「天才」もいくらでもいる。しかし、そんな才能や「天才」たちの、つまらな…

岡本隆司『「中国」の形成 現代への展望』

曇。 午前中はスーパーへ行った以外はごろごろぼーっとする。 長時間、昼寝。 岡本隆司『「中国」の形成 現代への展望』読了。岩波新書の「シリーズ 中国の歴史」全五冊を読み終えた。わたしにはかなりむずかしかったですねえ。「近現代史」の方も読むか、ど…

イヤなこと

晴。 松阪和夫『現代数学序説』を拾い読みしているのであるが、閉区間 [-1, 1] から開区間 (-1, 1) への全単射(写像)を実際に作ってみよ、というのに詰まった。というか、これの基礎になっている命題がきちんとわかっていない。 X が無限集合、A が X のた…

浅田秀樹『三体問題』

日曜日。晴。いい天気。ごろごろ。 のーみそすっきりしねーなーって感じ。深さとか「陰」とか考える。「陽」が高く駆け上がれば上がるほど、「陰」が深く沈潜しないではいけない。陰陽合わさってこそ、バランスが取れるというものなのだ。+とーで、結局凡庸…

こともなし

日曜日。 昨晩は、中沢さんと内田樹の対談集を読んで寝た。まだ震災前の対談なので、口調がだいぶ楽観的だ。いまでは古くさい日本、世界の中で「特殊な」日本、ガラパゴスな日本というのは揶揄や侮蔑の対象であるが、そんなんじゃない、それの基盤こそが人類…

松浦壮『量子とはなんだろう』

日曜日。曇。 昨晩はひさしぶりにランダウ=リフシッツ(小教程の方)を読んで寝た。一晩寝ても消化しきれなかったみたい。こういういい加減な読み方でも、何の意味もないというわけでもないようだ。NML で音楽を聴く。■バッハの「フーガの技法」 BWV1080 ~ …

こともなし

晴。日本を代表する Lisper として尊敬されている竹内郁雄先生の Web連載を読んでいたら、先生が小学生のときに兄から教えられた問題というのがあった。こんなのである。 とある会社の社長は毎日午後5時に会社を出て自宅からの迎えのクルマに乗って帰る。 あ…

小野光子『武満徹 ある作曲家の肖像』 / ヴィッキー・ニール『素数の未解決問題がもうすぐ解けるかもしれない。』

日曜日。晴。NML で音楽を聴く。■バッハの「イエス、わが喜び」 BWV227 で、指揮はジョン・エリオット・ガーディナー、モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(NML、CD)。■ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第八番 op.59-2 で、演奏は…

伊藤清『確率論と私』

晴。NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第一番 BWV1046 で、指揮はラース・ウルリク・モルテンセン、コンチェルト・コペンハーゲン(NML)。Bach: The Brandenburg Concertosアーティスト: Concerto Copenhagen出版社/メーカー: CPO発売日: …

こともなし

曇。 昨晩は中沢さんの『熊楠の星の時間』を読んで寝た。これ、いま「群像」に連載されている論考の先駆けになっているものだな。ここで既に「レンマ学」の概要がスケッチされている。いまの連載の予習としてちょうどよい。じつに少しづつだけれど、わかって…

大栗博司『素粒子論のランドスケープ』

晴。 イヤな夢を見た。ネットを見てばかりだからなのだろうね。精神の貧困。暑すぎて何もできない。夏バテにならない方がおかしいくらい。昼から寝ていたらもう夕方です。NML で音楽を聴く。■バッハのイギリス組曲第二番 BWV807 で、チェンバロはグスタフ・…

太田博樹『遺伝人類学入門』 / 青山透子『日航123便 墜落の新事実』

晴。 よく寝た。ちょっと脳が疲れているな。おもしろい夢は見たのだが。NML で音楽を聴く。昨日ほどではないけれど、まだサイトに繋がりにくい。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第二十五番 op.79 で、ピアノは園田高弘(NML、CD)。#太田博樹『遺伝人類学…

須賀敦子詩集『主よ 一羽の鳩のために』 / 『クァジーモド全詩集』

曇。 変な時間に寝たので、遅く起きる。朝から戦闘機の爆音やら何やらでうるさいなかで寝ていた。NML で音楽を聴く。■ハイドンのピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI:42、ファンタジア(カプリッチョ) Hob.XVII:4、アダージョ Hob.XVII:9 で、ピアノはアルフレッ…

ブライアン・コックス&ジェフ・フォーショー『量子 クオンタムユニバース』 / アントニオ・タブッキ『島とクジラと女をめぐる断片』

雨。 ベートーヴェンの交響曲第一番 op.21 で、指揮は小澤征爾、サイトウ・キネン・オーケストラ。ホントに美しくも楽しくもない。ただただマジメ。ふつうだったらこういうのはイデオロギー的に(?)ダメなのだが、小澤征爾のファンになってしまったのでも…

D.L.グッドスティーン&J.R.グッドスティーン『ファインマンの特別講義』

曇。 また午前3時くらいまで起きていて、昼ちかくに起きるという。あかんね。プログラミングがおもしろすぎるのがいけない。 Ruby で関数型プログラミング(!)という謎の行為がおもしろすぎる。お勉強中。Lisp は楽しいのだが、残念なことに可読性だけがな…

徹夜+センター試験の数学を解く

晴。 昨晩はアホなことをしていて徹夜、昼から夕方まで寝る(不健康だなあ)。夕方起きてからは、昨日のセンター試験の数学をずっと解いていて、夕御飯を食してからはアルコールが入って少し面倒になったが、先ほどまあ何とか解き終えました。ただし、統計は…

『圏論の歩き方』

晴。秋の好天。昼から米屋。餃子の王将。スーパー。ぼーっとするために生きている感じ。のべつまくなしにぼーっとしております。で、寝ると。このまま白痴化するのではないか。老害化するわたくし。#図書館から借りてきた、『圏論の歩き方』にざっと目を通…

岐阜県博物館の特別展「壬申の乱の時代」を見る / 三中信宏&杉山久仁彦『系統樹曼荼羅』

休日(体育の日)。晴。昼から岐阜県博物館へ行ってきました。特別展「壬申の乱の時代-美濃国・飛驒国の誕生に迫る」というのを見てきたわけである。国宝の木簡出土品の展示が今日までなので。岐阜県博物館は関市の「百年公園」という県の森林公園の中にあ…

Swift 三昧

晴。昨日 Swift で作ったプログラムを見返す。結構直すところがある。よくわからないので、ぐぐってばかり。でも前から思っていたとおり、Swift はなかなかいい言語だ。僕はコードの見た目が気になるタイプだと思うのだけれど、Swift の見かけは結構いい。極…

山本夏彦『寄せては返す波の音』

日曜日。晴。 すっきりと目が覚めた。いい気分。 モーツァルトのピアノ・ソナタ第十五番 K.533/494 で、ピアノはエミール・ギレリス。ギレリスはもともとあり余る技術の持ち主だが、ここではそれをまったく感じさせないゆっくりとしたテンポでじっくり弾いて…

数学漬けだった半日

曇。 核戦争になる夢を見た。 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第二番 op.18-2 で、演奏はパーカーQ。 メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲変ホ長調 op.20。 リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30 で、指揮はジュゼッペ・シノーポリ。1…

志賀浩二『線形という構造へ』

雨のち曇。また雨。 バッハのブランデンブルク協奏曲第六番 BWV1051 で、演奏はフライブルク・バロック管弦楽団。これで FBO のブランデンブルク協奏曲をすべて聴き終えた。いまの標準的な演奏だと思う。クオリティは高い。#細野晴臣の『HOSONO HOUSE』を聴…

黒川信重『ラマヌジャン探検』

日曜日。曇。 脳みそがリセットされてバカになったな。 モーツァルトのピアノ協奏曲第五番 K.175 で、ピアノはマルコム・フレイジャー、指揮はマルク・アンドレーエ。フレイジャーというピアニストはよく知らないが、早世されたのだな。 ベートーヴェンの交…

コッホ曲線とマンデルブロ集合

雨。 マーラーの交響曲第四番で、指揮はクラウディオ・アバド。アバドは安定しているな。オケも見事。全体的に、平均的なクオリティが高い。 大垣。ミスタードーナツ大垣ショップ。Linux 本を読む。 # Ruby と Python でコッホ曲線を描いてみました。 コッ…

ガリレオ・ガリレイ『星界の報告』

晴。 バッハのイギリス組曲第二番 BWV807 で、ピアノはグリゴリー・ソコロフ。1989 Live. モーツァルトのピアノ協奏曲第二十三番 K.488 で、ピアノはブルーノ・レオナルド・ゲルバー、指揮はロリン・マゼール。ゲルバーの古典的な退屈さがすばらしい。 米屋…

小平邦彦『解析入門』を拾い読み

雨。寝坊。寝る前に小平先生を読んでいたせいだろう、すごくおもしろい夢をたくさん見た。魂が軽くなっていた感じ。目覚めたときも最近になく気分爽快である。 昼から仕事。 # 小平先生の『解析入門』の冒頭部分がおもしろくて仕方がない。正直言って僕は小…